ハードブレイクとビリヤードと

ビリヤードの基礎知識から練習方法、あとハードブレイクの方法なんかを書いてきます。私個人の考えを多く含んでいますので意見があれば是非ください。オカルト理論であふれているビリヤードの世界を改善していきたいです。

跳ねる

前回の記事に関する補足など色々です。

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手球のラインに関することです。
前回の記事でこんな画像を載せましたが、この押しのラインは大嘘です。

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実際にはこのように(これもまたアバウトな画像ですが)手球は押し回転によってカーブしながら走ります。

また、押し回転の量によってラインの変化も当然ながらあります。

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押し回転が多ければ的球に衝突してからシャープに走ります。少なければ無回転のときのラインに近い押しのラインで走ります。
※基本的にアプリの都合上曲線が描けないので、押しや引きのラインは直線的に表すことが多いですが、ご了承ください。
特殊な例ではこれに限りません。

また、手球のラインに関してですが回転量だけでなく手球のスピード(勢い)にも影響されます。

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たとえばこんな配置です、手球のスピードが速い場合と遅い場合を考えます。的球に衝突するときの手球の回転量が同じだとしましょう。
  1. 手球のスピードが速い場合f:id:over40kmph:20140406185546j:plain
  2. 手球のスピードが遅い場合f:id:over40kmph:20140406184644j:plain

こんな感じで変わってきます。
スピードが速い事で一瞬だけ90°分離のラインに近い走り方をしてから押しが利きます。


また、手球の跳ねにも影響されます。
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撞点が上の場合必ず手球はジャンプします。
手球の右を撞いたら左にトビがでてコースがズレるように、上を撞いたら下にトビがでます。
けれども手球は接地しているため下方向への力は反作用によって上へ向かいます。
故に手球はジャンプするのです。

ジャンプしているということは的球に衝突してから手球が着地するまでに押しの回転は影響しませんので手球が空中にいる間は90°分離の動きをします、そして着地してから押しの回転が利いて手球が前に出るのです。


手球のジャンプを実感するために手球のすぐ近くに1円玉を置いて強く上を撞いてみましょう。

1円玉は動かないはずです、つまり手球はジャンプしてますね。
けれども1円玉の位置を手球から遠くにすると1円玉は動いてしまいます。
手球の跳ねがだんだん収束して転がりはじめるからです。

このような手球が跳ねて手球のコースが変わることを割れるなどと表現します。

上手くなってくるとあえて割ったりしてコースを変えたりできるようになります。

けれども、厳密に言うと手球が跳ねて的球に当たると縦の厚みがずれます。
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図は極端な例ですが、手球のコースが合っているとしても手球が跳ねて的球のほぼ真上に当たったらどうでしょうか?

的球のコースが変わることが目に見えてますね。

このように手球が跳ねることで厚みが変わってシュートミスの可能性が増えます。

なので基本的にはいつでも割れない球を撞くようにしましょう。