手球のベクトル3
今回でベクトルの話は終わりです。
数学嫌いながらも読んでくださった方はありがとうございます。
最後は左右のトビの話です。
さて、前回までは上撞点に関してでしたので横から見た図でしたが、今回は左右の撞点に関することなので上から見た図です。
撞点は右のみです。
今回の図では青矢印を紫と緑に分解する必要がありません。
ちょっと前回の図を参照しましょう。
緑矢印は手球の跳ねに関わっていましたが、これはテーブルからの反作用を考慮に入れていたためでしたね。
そのためわざわざ青矢印を分解していました。
つまり今回は手球の動く方向に何にも邪魔が無いため青矢印が実質の手球が動く方向です。
もう言わずもがなでしょうが、赤矢印は手球の回転量を決めます。
青矢印が手球の動く方向ですが、押しや引きによって手球の動く方向は多少の変動があります。
では前回と同じく二つのキュー出しを比較します。
当然ですが黒矢印の長さは同じです。
左が平行移動でひねった場合で、右が軸ずらしでひねった場合ですね。
この二つの比較から分かることは、
- 平行移動の方が手球のスピードが速い。
- 軸ずらしの方がひねりが多く乗る。
だからなんだって話ですが、色んな撞き方ができたほうがよさそうですね。
トビによる手球の進行方向は撞点のみに依存するであろうこともわかりますね。
そのうち押し球や引き球のキレについても説明してみます。