近いと狭い
今回はゾーンについて少し詳しく説明していきます。
ゾーンって何ぞやと思った方はこちらを参照してください。
この配置で9番のゾーンはだいたいこの三角形くらいでしょう。
ここからの出し方はバタバタか切り返しですが今回は図のようなバタバタを考えます。
点線と実線のどちらが良いでしょうか?
それぞれ少しだけ力加減が強かった場合を考えます。
点線はゾーンからはみでてしまいますが実線はゾーンに収まっています。
近くにポジションするのは大事なことですが、少しの力加減の違いで大惨事になってしまう可能性があります。
次はこの配置です。
このように順下で出せれば理想的ですね、
こちらの振りだと厚みによって殺すか左の長にワンクッションさせるかで済みそうです。
けれども引きすぎるとサイドスクラッチもあるのでレベルによっては厳しいでしょう。
ではこの点線のように出すとどうでしょう?
確かにゾーンには収まっていますが9番に近付く振りなので弱く撞いて殺したり逆をひねってみたりしないといけない可能性がありますね。
典型的なとりあえず厚めに出せばいいやと思っているB級がしがちなささいなミスです。
引きすぎるとスクラッチが危なく、手球が走りすぎると次のポジションに難があります。
そこで少し遠めに出します。
手球が動きすぎない程度に厚く出せれば振りはどちらでもさほど問題がないからです。
この図でわかるようにシュートラインから等距離離れたとき、近いよりも遠い方が厚めになります。
ネキのリスクを考えてあえて遠めに出すことも大事です。
平たく言えば近ければいいってもんじゃないってことです。