押しのカーブ1
初心の内は実感することはないけど、そのうち実感してくるカーブについてです。
今回は左右の撞点によるカーブではなくて、上下の撞点によるカーブの話です。
押しも引きも考え方は変わらないので特に押しを取り上げて説明していきます。
以前こんな図で上下の撞点による到達点の違いを説明しました。
クッションからの出方の変化
まずはこの記事の補足説明をしていきます。
補足の元の記事では直線的に表しましたが、実際には上図のようにカーブをしています。
なんでかと言うと、押しの回転軸は図の矢印の方向です(若干嘘です、後に説明有り)、2番に向かうラインにこの矢印の成分を合成すると3番の方向にカーブしながら到達することはなんとなく理解できると思います。
押しをかけるとラインが開いて到達点は伸びるということです。
ツークッションしても同じように到達点は伸びます。
※一応補足しておきますが、最終到達点が伸びるということです。
図ではワンクッション目の到達点は短くなってますがラインとしては開いているのでもし短クッションがなければ点線よりも遠くに手球は到達します。
さて、話は戻りますがよくよく考えてください。
押しの回転軸は上図の矢印の方向のはずですよね?
手球がワンクッション入るまでのラインと平行な矢印のはずです。
つまりツークッション目で、ワンクッション目からのカーブと同じ方向にカーブが出そうですよね?
実はこの考え方って前提がおかしいんです。
押しの回転軸はクッションに入るごとに方向がずれていくからです。
実際にはこの図のようになります。
分かりやすいようにカーブをかなり強調してるだけなので実際にはこんなにカーブはしません(某サエギナールならやりかねないですが…)
3つの実線の近くの矢印がそれぞれの場合での回転軸の方向です。
なお、手球のスピードと回転量などの兼ね合いからもっともカーブが大きく出るのはワンクッション後です。
ツークッション以降のカーブはあまり気にしなくて良いでしょう。
それでは次回は的球と衝突した後のカーブについて触れていきます。