タップ
今日はGPE決勝日ですね。
たまにはプロの試合を見に行くのも大事ですよ。
タップの分類とかはどうでもいいのでサラッと流しましょう。
基本的に
- 1枚革(単層)
- 積層
- 樹脂
- (ブルー)
の4種です。
色々ありますがルックスは大体こんな感じですね。
ブルーをカッコとしたのは場合によって1枚革に分類されてたり謎だからです。
なんでもよいですが基本的にブルーは糞タップ率が高いので万力で締めてから使うことが多いですね。
一般に柔らかいタップは球持ちが良いと言われます。
まあ、そうですね。
ばね定数が小さいために柔らかいタップではタップの変形幅が大きく、タップと手球との接触時間が長くなります。
このように考えるとタップは柔らかい方が良さそうですが、一概にそんなことは言えません。
変形が大きいということはタップによるエネルギー損失も大きくなるためです。
ストロークのエネルギーロスはタップによって必ず発生します。
要するに、
柔らかいタップ
- インパクトのタイミングがズレても多少は許容してくれる。
- 強めに弾いて撞いたりするのが難しくなる。
硬いタップ
- インパクトのタイミングのズレを許してくれない。
- 弾き球など強めのショットが撞きやすい。
硬いタップだと柔らかいタッチで撞くことができないと言う人がいますがそんなことはありません。
ある程度ちゃんとしたストロークができていればスピードを落として引きを乗せることも可能です。
また、撞き方でも好みが分かれます。
僕はキューをさばきながら撞くタイプなのですが、積層だと接着面で滑る感覚がするので単層か単層に近いタップを使っています。
交換時期に関してです。
パンクしたら変えるのは当たり前ですが、柔らかいタップが好みの人は撞き締まって硬くなってきたら変えることもあります。
色々試したい人は飽きたら変えれば良いと思います。
以下うんちく
基本的にタップの材質は革で、単層は牛革、水牛革。積層はこれに豚革を加えたものが材質としては主流です。
猪革の積層だとか、リサイクルした革(Tiger社の変な色のアレ)だとか変なものも探せばありますがその辺は気にしない気にしない。
単層は革の厚みが必要なので厚みがある牛やら水牛の革のものしかありません(たぶん)
豚革は薄いので10枚程度貼り合わせて使うのが普通です。
世界のMade in Japanと言えばモーリタップですね。
単層は品質のばらつきが多いですが、積層は"そんなに"ありません。
所詮革ですからね、品質の安定は難しいです。
皮の状態では柔らかくて使い物にならないので硬化剤に付けて硬くします、これが革です。
タップの色は基本的に茶色ですが、硬化剤の色や染料によって黒色になったりします、黒は硬めのことが多いですね。
相撲っていう胡散臭いアメリカ製のタップは赤とか緑とか金だとか意味不明なコーティングされてますが、中の色は黒です。
ちなみに相撲は水牛革です、水牛と牛はミスキューで欠けることがあります。
湿度云々の観点からコーティングしてあったり、個別パッキングのタップもよくあります。
最近は蝋でコーティングしたやつがありますが…どうなんですかね?値段がアレなので付けたことがありません。
タップの熟成ってのは詳しくはないですが硬化剤の反応が完了した時点からは外部からの要素による影響しかないと思うので謎です。
微生物云々なのだかどうなのだか…
ブルータップの色はクロムの色です。
皮を革にするにはなめす必要があってその製法にはクロムなめしとタンニンなめしなんかがあります。
タンニンなめしは基本的に色の変化はあまりありませんがクロムなめしはクロムイオンの色が盛大に出るので真っ青になります。
また、タップを締める際になんらかの溶液に漬けてから締めることがあります。
一昔前には牛乳締めとかが流行りましたね。
個人的に手元にあった小岩井のコーヒー牛乳に漬けて締めたことがありましたが、なかなか悪くはなかったですよ。
まだまだうんちくはありますがどうでもいいのでここで終わり。