ハードブレイクとビリヤードと

ビリヤードの基礎知識から練習方法、あとハードブレイクの方法なんかを書いてきます。私個人の考えを多く含んでいますので意見があれば是非ください。オカルト理論であふれているビリヤードの世界を改善していきたいです。

当て出し保存版 中編

当て出しの続きです。
前回までで基本的な当て出しによるコースの読みを解説しました。

基本的な流れとしては、
  1. 第2イメージボールの位置を考える。
  2. そこからの90°分離のラインを考える。
  3. 押し引きの回転方向を考える。
  4. 手球は2と3の間に走る。
  5. ただし手球が第2的球に厚く当たれば押し引きの影響を受けやすく、薄く当たれば押し引きの影響を受けにくい。
ということでしたね。

今回は同じ厚さで当たった場合に当たる位置が手前か奥かでどれくらいコースが変わってくるのかを考えていきます。


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こんな配置を考えます。
上側は奥に、下側は手前に第2イメージボールが存在していますね。

基本の流れに則り、これまでと同じように考えていきましょう。

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まずは第2イメージボールの位置を考えそこからの90°分離のラインを考えます。

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押しの回転方向を考えます。

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見にくいので第2イメージボールからの90°分離のラインと押しの回転方向のライン以外消しておきます。

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それぞれ90°分離のラインと押しの方向の間くらいに実質の手球の移動方向を考えるとこんなもんでしょうね。

ここからわかる通り90°分離ラインの方向と押しの方向が近ければ近いほど押し引きの影響によるコース変化は小さくなります。


当たり前ですが同じ厚みで当たっても手前で当たるか奥で当たるかでこれだけラインが異なってきます。


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厚く当たった場合と薄く当たった場合での手球の挙動の読みはB級上程度になってくればさほど大きく間違えることは無いでしょう。
上図の上側は非常に薄く当たった場合で、下側は非常に厚く当たった場合です。
感覚的にもわかりやすいですね。


では実践編です。
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5番を左上コーナーに狙う限り必ず8番に当たってしまいそうな感じですね。

こんな風になった瞬間に思考停止してイレイチしたりとりあえず強く撞いたりすることがないように順序立てて考えていきましょう。


まずは押してみます。
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押したら8番の奥に当たるでしょう、
これまでのように第2イメージボールやらなんやらを考えると上図の第2イメージボールからの矢印の中間くらいに手球は動くことがわかります。


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上撞点だけでも出なくはなさそうですが、ショットスピードを抑えて手球を走らせたいので逆を切っておきます。

まあ、クッションに入ってからの手球の動き云々はここでは話題の外なのでスルーしましょう。

次は引いてみましょう。
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第2イメージボールから引きの方向と90°分離によるラインを考えるとこんなもんでしょうね。

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↑不穏な空気が出ています。
引きの微妙な加減によって6へのポジションができるのか微妙ですね。
もう少し厚く8に当たって、引きが強く入っていればポジションもできそうです。

けれどもやはり引きは難しいです。
さらに当て出しも難しいです。
難しいことを重ねたらできるものもできないですね。


無理しない無理しない、

つづく、