芯撞き1
初心者の頃は真ん中を撞いていたのに上手くなるにつれて真ん中を撞かなくなってきます。
それより上のレベルにいくと再び真ん中を撞き始めます。
今回は真ん中を撞く、芯撞きの話です。
手球の厚いところを撞くのって大事ですよ。
以前にベクトルの話でこんな図を使いました。
平たく言えば黒い矢印(手球に加わる力)は赤い矢印(手球を回転させる力)と青い矢印(手球を動かす力)に分けられるということでしたね。
当然ながら撞点によってこの赤い矢印と青い矢印の長さの比率は変わってきます=撞点によって回転量と手球のスピードの比率が変わる。
撞点が真ん中に寄れば寄るほど手球のスピードが上がることがわかるでしょう。
ワンクッションで9番にポジションするとして、こんな場面でなんとなく順下を撞く人は多いと思います。
けれども順の回転と引きの回転にエネルギーが使われるため手球はあまりクッションから跳ねてきません。
ところが芯=真ん中を撞くことによって回転にエネルギーが無駄に使われることがないので手球はしっかりと動いてくれます。
同じ加減で撞いてもひねりを入れたときと芯だけで撞いたときとで若干ですが手球の進む距離やコースは変わってきます。
例のごとく図は誇張しています。
普段なんとなくひねってしまっている場面で芯を撞くと新たな発見があるかもしれません。