ひっかけで守る
ひっかけと言うと入れの手段の一つくらいとしか思っていない人は多くいると思います。
今回はひっかけの有用性について少し話をできたらな、と思っています。
さて、とりあえず次の図を見てください。
ありがちな少し困った場面です。
攻めるなら間違いなくバンクでしょうね、
ちょっと順を切ってこんなラインでポジションできたらいいな…
って感じです。
バンクが成功するかどうか、ポジションが成功するかどうか…
なんてことを考えると難易度は自ずとわかりますね。
9番に当たってしまうと運が悪ければ左下コーナースクラッチ、そこまでいかなくても下の短付近に手球がいきそうですね。
よほど自信がなければ守る配置だと思われます。
では守る選択肢はどのようなものがあるでしょうか?
…
一番に浮かぶのはこのような短短に離すセーフティでしょう。
これが無難ですが、手球の位置や的球の浮き具合などの微妙な違いによって難易度は大きく変わります。
こんな発想はどうでしょうか?
前クッションからひっかけてのセーフティです。
図のような場面ですと完全に隠すということは難しいですが、隠すだけがセーフティなわけではなく、難しく残すこともセーフティです。
まぁ、図の配置ですと最初の短短セーフティが良いと思いますがね。
上図でひっかけセーフティをかますと相手の技量によっては鬼畜なセーフティがかえってくる可能性が十分にあります。
けれどもこのような状況ではどうでしょうか?
けっこう有効な気がしますね。
C級の女子とやっているとこんな残念な配置になることも多々あったりします。
右の薄めから長短で4番とクッションの間を抜いてセーフティも可能ですが、配置の微妙な違いでそれが難しかったりしますね。
ここまでは的球が見えてる状況でしたが見えていない状況でもこれは効果を発揮します。
上図のようなセーフティが決まればもうこのラックはいただいたようなもんですね。
注意点としてはノークッションファールをしないように…
ということです。
モメるとだるいのでファールするか怪しかったら近くの暇そうな人にジャッジをお願いすると良いです。
これ、わりと知らない人が多いですが定番です。
ジャンプによほど自信があれば跳ばしても良いですが、入れと出しの成功が伴わないですね。
右の長クッションからのシュートも状況によってはありでしょう。
ギリギリ見えていないこんな状況です、どうしますか?
入れる心意気は認めますがだからなんだって感じですね。
自信があれば右下で気合いの引きひっかけも良いでしょう。
難易度を考えて上記の成功率が低いなら厚みだけを意識したこんなセーフティもアリでしょう。