当て出し保存版 後編
当て出しシリーズは今回で一通り終わりです。
例の如く後々何か浮かんだら補足はしますが考え方的な部分ではここに書いたことでだいたい事足りるはずですかね。
基本的な流れとしては、
- 第2イメージボールの位置を考える。
- そこからの90°分離のラインを考える。
- 押し引きの回転方向を考える。
- 手球は2と3の間に走る。
- ただし手球が第2的球に厚く当たれば押し引きの影響を受けやすく、薄く当たれば押し引きの影響を受けにくい。
ということでした、これまでは押し主体で考えてきましたが今回は引きを主体として考えていきます。
まずは次の図を見てもらいましょうか、
当て引きだとか二段引きだとか言ったりします、
こうやって引きを当ててから切らすためには基本的に厚めに当てないと駄目でしたね?
けれども厚みが同じでも的球の手前に当たるか奥で当たるかで大きくラインが変わってきました。
↓参照
これを踏まえて次の図です。
引きで手前に当たれば当て引きはある程度しっかりできそうですね。
では引きで奥に当たった場合はどうでしょう?
こんなところでアレですが
ここで第2イメージボールからの90°分離ラインを分離ライン、
手球の回転方向を示したラインを回転軸ラインとでも名前を付けてみます。
この場合では分離ラインと回転軸ラインはほとんど真反対です。
結果からすると大体こんな風になります。
歴がある程度あれば、なんとなくこんな風になってしまった経験はあるでしょう。
ここで平たくまとめてみます。
分離ラインと回転軸ラインの方向がある程度一致している
→手球はよく走る
分離ラインと回転軸ラインの方向が真反対に近い
→手球の勢いは相殺されてあまり走らない
てな訳です。
とりあえず一つだけ言っておきます 。
あんまり理論方面ばかりに秀でていてもしょうがないです、
当て出しなんかは特にそうですが、細かい手球のラインを把握しきれていないうちは大して上手くいきませんし、有る程度の把握ができていてもさほど上手くいきません。
ここで知っていて欲しいのはあくまで考え方なので上手くいかないからといって僕のせいにしないでください。
さてここまで書いたことがある程度わかっていれば次の配置も…こなせるはずですよね。
こんなです、長々と基本の流れは書きません。
何でもかんでも懇切丁寧に僕が書くと思ったら大間違いです。
イメージとしてはこんなラインでポジションしたいところです。
このラインがパッと浮かぶかどうかは経験量ですかねー
何でもかんでも1から発想が浮かべば良いですがそうもいかない訳で、とりあえずは定跡の一つとして脳みそに食い込ませておきましょう。
先ほどの出しでは撞点は右系統でしょうね、
クッションでひねりをしっかりかませたいのならば…
クッションに手球を垂直に近い角度で落とさなければなりませんね。
なんだか難しいことを書いている気がしますが、こんな風にクッションしてもひねりでヘッドの方に走らせるのは無理だよね、ってだけのことです。
上図でわかると思いますが、第2的球の奥に薄く当たってしまうとクッションへの入射角がまずいですね。
これらから撞点は逆上であり、第2的球に厚めに当てるために真ん中寄りの上撞点でしょう。
ちなみに…
引いて我慢もできなくはないです。
だいたいこんなもんで〆です。
当て出しに関してですが、僕が今まで見てきた限りでマトモに解説してるような書籍やらなんやらはありませんでした。
ってことでこれらは僕の経験と、ペンとノートと喧嘩しながら書き連ねたことですので特に参考にしたことはありません。
今の僕程度のレベルでは困ることは大して無いのですが、14-1好きの玄人様からすると何か言いたいことがあったりするかもしれませんので何かありましたら御一報宜しくお願いいたします。