体重移動3
少しだけ理科的な話をしましょうか。
エネルギーの数式です。
E=(mv^2)/2
E:運動エネルギー
m:質量
v:速度
∴ E∝mv^2
運動エネルギーは質量と速度の二乗に比例する。
重さを増やすよりも速度を増やしたほうが効率がいいです。
体重移動の話に戻ります。
単純に肩の前方向へのスピードを上げればキュースピードは上がるはずです。
この考えから身体を動かしてそのスピードをキュースピードのプラスαとしようという考えから、身体ごと突っ込んで台に乗り上げるようなブレイクを考えます。
けれどもこのようなブレイクって実はほとんどキュースピードの増加がないのです。
それくらいブレイク時の身体の前進スピードなんてかなり遅いです。
ブレイクは速い人でも40km/hを越える人はなかなかいません。
ウサイン・ボルトの走るスピードが45km/hくらいです、時速換算したときのブレイク時の身体のスピード(どうでもいいのでどのくらいのスピードかは検証してない)がどんなに遅いかわかるでしょう。
身体全体で突っ込むようなブレイクの欠点はタイミング(120°理論)が合わないことです。
書くのがめんどくさくなってきたので、身体全体で突っ込むブレイクを次から突っ込みブレイクって略します。
突っ込みブレイクの場合、頭の位置がレールを超えて台の上にあります。
このような状態ではタイミングをあわせられないですね。
タイミングが合わないことによるスピード減少と身体が突っ込むことによるスピード増加はマイナスプラスでマイナスです。
まだまだつづく。