手球のベクトル2
今回もベクトルの話がひたすら続きますが難しいことは特に言って無いので邪険にならないでくださいね。
今回は同じ撞点であるがキューレベルが異なる場合の手球の動きを考えていきます。
ちょっと極端な図ですが、説明って極端な方がわかりやすいので「こんなキュー出しはできない」なんて野暮なことは無しにしましょう。
前回同様ベクトルを分解していきます。
当然ですがショットスピードは同じですよ。=黒いベクトルの長さは一緒
さて、ひとまず接線方向と垂直方向に分けます。赤が接線方向、青が垂直方向ですね。
赤は回転量、青は手球のスピードに関わってきます。
ここからさらに青矢印を地面に平行なベクトルと地面に垂直なベクトルに分けます。
紫が手球の並進運動、緑が手球の跳ねに関わってきます。
紫と緑を説明がわかりやすくなるように平行移動させるとこうなりますね。
さて、結果をまとめていきましょう。
キューが水平に出ている方をA、手球の表面をなめるような方をBとします。
赤矢印の長さはB>A
手球の表面をなめたほうが水平にキューを出すよりも回転量が大きい。
紫矢印の長さA>B
水平にキューを出した方が手球の表面をなめるよりもスピードが速い。
緑矢印の長さA>B
手球の表面をなめたほうが水平にキューを出すよりも手球の跳ねが少ない。
どちらの撞き方が良いとか悪いとかの話ではなく、純粋に手球の動きの違いを説明しただけです。
ただ、いつも水平にキューを出すことを大事にしてしまうとどうにもならない場面が確実にあるということがわかりますね。
そもそも手球の表面をなめるような撞き方は難しいです。
長いのでつづく。