腰の回転4
では2つ目の右の体幹を出す動作についてです。
ここで大事になってくるのがスタンスです。
特に左足の使い方が重要になってきます。
以前こんな記事を書きました。
平たく言えば左足が伸びきったブレイクはダメということです。
と、言うと国内トッププロの土方Pはダメなのかと言う人が出てくるかもしれないのでその話を少しだけします。
土方Pのブレイクのフィニッシュです。
完全に足が伸びきっていますね。
これは別に良いのです、何故かってインパクト後の動作だからです。
以下連続写真
インパクトまでには左足は曲がっていますね。
フォロースルーにかけて左足が伸びていきます。
右足の蹴り上げ動作もあいまって身体を無理に止めずに楽な方へ動くとこのようになりやすいですね。
個人的にはデルーナのようにパフォーマンス的な意味合いのためにも派手に動いているのかな、と思っています。
インパクト後の動きは手球に関係ありませんからね。
閑話休題。
左足が完全に固定されている(左足が伸びきっている)と左の体幹を引く動作が上手くいきません。
体幹は肩と足の付け根を結んだものでしたね、下(足の付け根の位置)が固定されていると引き戻し動作は肩でしか行えないため効率の良い引き戻し動作が難しくなります。
なんだ、左の体幹の話の続きじゃないかと思うかもしれませんが体幹の互いの位置関係は変わらないので関連してきて当然です。
右の体幹を出す動作のためには前提として左の体幹が固定されていると不都合なのです。
左の体幹が固定されていると背骨を軸とした捻転ではなく左の体幹を固定した捻転となってしまいます。
ブレイクの腰の捻転は偶力によります。
剛体がその場で静止して回転するには逆向きで大きさの等しい力が必要になってきます。
偶力の説明なんかしてもしょうがないのでしません。
要は左の引き戻しと右の押し出しが等しい力の大きさだといいな、ということです。
大きさが同じでないと身体の軸が前か後ろかに動いてしまいます。
左の引き戻しと右の押し出しのバランスがとれてないと身体が前後どちらかに流れてしまってクソブレイクを生みます。
嗚呼、結局右の体幹の話に届かなかった…
というわけでつづく。