内部撞点
ここで内部撞点の説明をしましょう。
次の図を見てください。
撞点は同じですが、手球の挙動は同じになると思いますか?
手球は質点ではなく剛体(近似)です。必ずモーメントを考えないといけません。
この違いを平たく言えば手球の回転が無い運動をするか手球の回転がある運動をするかです。
当然手球は回転をするので剛体ですね。
では同じ撞点のときの挙動の違いを考えましょう。
単純に考えるとキューから伝わる力は回転と並進運動に分かれます。
以下色々うやむやにした物理っぽいものの話をします。
力の伝わる位置を考えます。
水平な方をA、斜めな方をBとします。
Aは球の中心から上方向に離れているので押し球になり、Bは中心を撞きぬいているので無回転になります。
つまり実際に手球の回転に関わってくるのは表面上の撞点ではなくて内部のどこに力が伝わるかということです。
おそらく造語ですが内部撞点なんて言います。
上の図で撞点を同じにしてさらにキューを立てると内部撞点は下になるため引き球になるということです。
では上の図にの中間のキューレベルで撞くとどうなるでしょうか?
内部撞点は上と芯ですので、やや上というところですね。
押しはAよりも弱いけれど、トビはBよりも小さくなります。
トビなどの細かい話は次回につづく。